成年後見制度について

成年後見制度という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。これは認知症等で判断能力が不十分と判断された方に対し、法律的に支援・援助する為の制度であり、法定後見と任意後見があります。法定後見とは、既に判断能力が不十分な方に、家庭裁判所が選任して支援するもので、任意後見は、予め本人が任意後見人を選んで将来に備え、支援してくれる人材と内容について決めておくものです。

自分には関係なさそうだと思われた方も、高齢者社会や核家族化が進む現代において、平均寿命は延びていても、健康に生活できる保障はなく、家族に認知症等の方がいる家庭が増えていく傾向にあります。この制度を活用される方やそのご家族が年々増えていますので、いつ何時ご自身でも利用することになるかもわかりません。今からしっかりと理解して、いざという時の為に備えておく必要があります。

よくニュースで聞く事件ですが、認知症の高齢者の方が悪質な訪問販売者から無用の高額商品を買わされてしまったケースでも、その方が成年後見人制度を利用していて後見人がいた場合、その契約を無効にすることも可能になります。そう考えた場合、後見人制度はより身近な、必要なものと感じることができるのではないでしょうか。ただし、利用する場合には注意が必要で、複雑な制度となっている為、トラブルが予想される場合があります。そうならない為にも、弁護士に相談することがお勧めですが、まずはこの制度について理解を深めておく必要があります。